【挑む力を伸ばす】プレッシャーに負けず、自分を信じて戦い続けるための”心の力”を解説!

久しぶりの更新になりました。。。
今回は、前回の【打つ力】に続き、”4つの力”のうちの3つ目、”挑む力”についてです!

挑む力とは"失敗を恐れず、自分を信じて前に進み続ける力"のこと。
どんなに動けても、どんなに打てても、
試合本番で「怖い」「失敗したらどうしよう」と思った瞬間、身体は固まってしまいます。
挑む力は、その壁を越えていくための"心の力"です。

アカペン

動く力も打つ力もアップしてきた気がする!
...でも、試合になると緊張して全然ダメなんだよね。

クロペン

わかる。練習では打てるのに、試合だと別人みたいになるってやつだね。

アカペン

そうそう!あれって才能の問題なの...?

クロペン

違うよ。それは”挑む力”がまだ育ってないだけ。
挑む力は才能じゃなくて、考え方と経験で伸ばせる力なんだ。

試合で実力を出し切れない選手は少なくありません。
練習ではできるのに、本番になると身体が硬くなる。
相手が強いと分かった瞬間、気持ちが引いてしまう。

これは「メンタルが弱い」のではなく、
挑む力を鍛える機会が少なかっただけです。

動く力が"身体の土台"、打つ力が"技術の表現"だとすれば、
挑む力はそれらを本番で発揮するためのスイッチです。

挑む力が高まると、こんな変化が起きます。

1.試合で実力を出せるようになる

練習でできることが、本番でもできるようになる。

試合で実力が出ない最大の原因は、「失敗したらどうしよう」という不安です。
この不安があると、身体は無意識に"守り"に入ります。
スイングが縮こまり、足が止まり、判断が遅れる。

挑む力がある選手は、不安を感じていても「まずやってみよう」と行動に移せます。
完璧を目指すのではなく、"今の自分にできることをやる"という切り替えができる。
だから練習で磨いた動く力も打つ力も、試合でちゃんと発揮できるのです。

2.ミスを引きずらなくなる

1本のミスが、次のミスを呼ばなくなる。

試合中にミスをしない選手はいません。
問題は、ミスそのものではなくミスの後にどう切り替えるかです。

挑む力が育っていない選手は、ミスをした後に「また失敗するかも」と考えてしまい、
次のプレーでもさらにミスを重ねる。いわゆる"ミスの連鎖"が起きます。

挑む力がある選手は、ミスをしても「次の1本に集中する」ことができます。
過去のミスではなく、"今この瞬間のプレー"に意識を向けられる。
この切り替えの速さが、試合の流れを自分に引き寄せる力になります。

3.格上の相手にも向かっていける

「勝てないかも」ではなく、「何ができるか」で考えられる。

対戦相手が強いと分かったとき、多くの選手は気持ちが引いてしまいます。
「どうせ勝てない」と思った時点で、試合の主導権は相手に渡っています。

挑む力がある選手は、勝敗よりも「自分のプレーをどこまで出せるか」に集中します。
結果をコントロールしようとするのではなく、自分がコントロールできること。
つまり自分の動き、自分の判断、自分の姿勢に意識を向ける。

この考え方ができると、格上相手でも臆せず勝負できるようになります。
そしてその経験が、次の試合での自信につながっていきます。

4.苦しい場面で踏ん張れる

ファイナルゲームやデュースで勝負強くなる。

試合の終盤、競った場面ほどプレッシャーは大きくなります。
ファイナルゲーム、デュース、マッチポイント。
こうした場面で力を発揮できるかどうかは、技術の差ではなく心の差です。

挑む力が高い選手は、苦しい場面を「チャンス」として捉えます。
「ここを乗り越えたら成長できる」という考え方ができるからです。
プレッシャーを"敵"ではなく"成長の材料"として受け入れられる。

この姿勢があるかないかで、接戦の勝率は大きく変わります。

5.日々の練習が前向きになる

「できない」が「できるようになりたい」に変わる。

挑む力は、試合だけでなく毎日の練習にも影響します。

苦手なメニューを避けたり、ミスを気にして消極的になったりするのは、
"失敗を恐れている"状態です。
挑む力が育つと、失敗を「ダメなこと」ではなく「上手くなるヒント」として捉えられるようになります。

「できないからやりたくない」が「できないからこそやる」に変わったとき、
練習の質は自然と上がり、成長スピードも加速していきます。

アカペン

挑む力って、ただ"気合いで頑張る"ってことじゃないんだね。

クロペン

うん。気合いだけだと長続きしない。
大事なのは、考え方を少しずつ変えていくことなんだ。

アカペン

考え方を変えるって、具体的にはどうすればいいの?

クロペン

よし、そこを次で説明するよ。

挑む力は、筋トレのように鍛えられます。
ただし鍛えるのは身体ではなく"考え方"です。

ここでは、日常の練習や試合の中で意識するだけで
挑む力が育っていく3つの考え方を紹介します。

①「結果」ではなく「過程」に目を向ける

勝ち負けは、自分だけではコントロールできません。
相手の調子、風、審判の判定...
試合にはコントロールできない要素がたくさんあります。

だからこそ、自分がコントロールできることに集中することが大切です。

具体的には、試合前に「今日はこれをやりきる」というテーマを1つ決める。
たとえば——

  • 「1本目のサーブを必ず振り切る」
  • 「ポイント間に深呼吸をする」
  • 「構えを早くする」

勝ったか負けたかではなく、「テーマをやりきれたかどうか」で試合を振り返る。
この習慣が、結果に振り回されない"挑む力"を育てていきます。

②「失敗」を「データ」として捉える

ミスをしたとき、「自分はダメだ」と感じる必要はありません。
ミスは"今の自分に足りないもの"を教えてくれるデータです。

たとえば、サーブをダブルフォルトしたとき。
「最悪だ…」と落ち込む代わりに、
「トスが低かった」「力みすぎた」と原因を言葉にする

感情で受け止めるのではなく、事実として分析する
これができると、同じミスへの恐怖が少しずつ薄れていきます。
なぜなら、原因が分かれば対策できるからです。

失敗を"感情"ではなく"情報"として扱う。
この小さな切り替えが、挑む力の土台になります。

③「緊張」を味方にする

緊張すること自体は、悪いことではありません。
緊張は、身体が「この場面は大事だ」と認識しているサインです。

問題なのは、緊張を"なくそう"とすることです。
「緊張するな」と自分に言い聞かせるほど、逆に意識してしまう。
これはスポーツ心理学でも広く知られている現象です。

大事なのは、緊張を消すことではなく「緊張したまま動く」こと。

手が震えていても、サーブは打てる。
心臓がバクバクしていても、足は動かせる。
「緊張している。でも、やれることをやる。」

この"緊張と共存する力"こそが、挑む力の核心です。

トップ選手も緊張します。もちろんコーチである僕たちも緊張します。
違いは、緊張を消そうとするか、緊張したまま戦えるか——そこだけです!

アカペン

緊張って、なくすものじゃなくて一緒にいていいんだ...!

クロペン

そう。緊張は”戦う準備ができてるサイン”。
敵じゃなくて、味方なんだよ。

アカペン

なんかちょっと気が楽になった。

クロペン

その感覚、大事にしてこう。

考え方を変えるだけでなく、日々の中で実践できる小さな習慣を紹介します。
難しいことはありません。どれも今日からできることです。

①テニスノートをつける

練習や試合の後に、短くていいので振り返りを書く習慣をつけましょう。

書くのは3つだけ。

・今日のテーマは何だったか
・テーマに対してどうだったか
・次にやりたいことは何か

書くことで、自分のプレーを"感情"ではなく"事実"として整理できます。
続けることで、自分の成長に気づけるようになり、
「自分はちゃんと前に進んでいる」という自信が生まれます。

ちなみにクロスポのProプラン(希望制)の子は、1週間の振り返りをLINEで送信して、
コーチがフィードバックをするようなことをやっています。

②「チャレンジゾーン」に踏み込む練習をする

人は、できることだけをやっている状態(コンフォートゾーン)では成長しません。
少しだけ難しいこと、少しだけ怖いこと——
その「チャレンジゾーン」に踏み込むことで、挑む力は育ちます。

たとえば、

  • 普段やらないポジションで練習してみる
  • 練習試合で、苦手なコースをあえて狙ってみる
  • 自分より強い相手に「練習させてください」と声をかける

失敗してもいい。大事なのは「踏み出したこと」そのものです。
その一歩の積み重ねが、挑む力を確実に育てます。

③仲間の挑戦を認め合う

挑む力は、一人だけで育てるものではありません。
チームの中で「挑戦すること」が認められる空気があると、
みんなが安心して一歩を踏み出せるようになります。

ミスした仲間を責めるのではなく、挑戦したことを認める。
「ナイスボール!」「ナイスプレー!」
そういう一言が、チーム全体の挑む力を底上げします。

クロスポの練習でも、
結果よりも「チャレンジしたかどうか」を大切にしています。
挑戦が当たり前の環境にいると、
自然と"もっとやってみよう"という気持ちが湧いてくるのです。

アカペン

テニスノート、やってみようかな。書くの苦手だけど...。

クロペン

最初は一言でもいいんだよ。「今日は振り切れた」とか「声が出せた」とか。

アカペン

それなら続けられそう!

クロペン

うん。続けてると、いつの間にか自分の変化に気づけるようになるよ。

「動く力」は身体の土台、「打つ力」は技術の表現。
そして「挑む力」は、それらを試合で発揮するための心の土台です。

挑む力が高まると、
試合で自分のプレーを出し切れるようになり、
ミスを引きずらなくなり、
苦しい場面でも踏ん張れるようになる。

でもこの力は、気合いや根性で手に入るものではありません。
考え方を少しずつ変え、小さな挑戦を積み重ねていくことで育っていく力です。

「緊張してもいい。失敗してもいい。大事なのは、そこから逃げずに向き合うこと。」

その姿勢が、やがて"自分を信じて戦える選手"への成長につながります。

アカペン

動く力、打つ力、挑む力...。3つ揃ってきたぞ!
でも、あとひとつ「考える力」もあるんだよね?

クロペン

うん。最後の”考える力”は、他の3つの力をつなげて、
”勝ち方を自分で設計できる力”なんだ。

アカペン

勝ち方を設計...?それってどういうこと?

クロペン

試合の中で、相手を分析して、自分の強みを活かす方法を考える力のこと。
次はそれを一緒に整理していこう。

Cross Sports クラブ練習

投稿者プロフィール

Cross sports 山田 就蔵
Cross sports 山田 就蔵